本日のテーマは『課題』です。
頻出の問題要求ですので、しっかりとポイントを押さえてほしいと思います。
問題要求『課題』の場合の解答骨子について、詳しく解説します!
今回も『課題解決フレームワーク』をベースに、具体の解答骨子作成法をお伝えします。
今回はシリーズ第4回目となります。
1回目から順に見ていただくことで理解が深まります。まだご覧になっていない方は、先ずはそちらをご覧ください↓
解答骨子作成法
直接の問題要求は「課題」です。
「課題」とは、「現状」と「あるべき姿」の差(=ギャップ)のことです。
その「差」が生じた(現状とあるべき姿に乖離が生じた)原因は、「環境変化」に起因するかもしれません。
「課題解決フレームワーク」から、関係する要素を抽出すると次のようになります。
「環境変化」によって「現状」はこうである。「理想的にはこうあるべき(=あるべき姿)」だから、「課題」は○○である。
このような、「課題を認識するまでの流れ」がわかります。
これがそのまま解答骨子となります。
留意点
「課題」が問われた場合、与件文において、直接的に「課題」が記載されていることはほぼありません。
そのため、「環境変化」、「現状」、「あるべき姿」を与件文から読み取り、そこから「課題」を導き出しましょう。
このように、論理的に導き出した「課題」であれば、企業側にも納得してもらえる、ということです。
「課題はこうだ、こうだ、こうだ」といった単なる課題の列挙では、「なぜそれが課題なのか?」「なぜそれをやらなくてはいけないのか?」という疑問は払拭できません。企業としても理解に苦しむことでしょう。当然、高得点は期待できません。
まとめ
以上です。
ちなみに
これまで解説してきた問題要求「要因」や「理由」は、『過去の分析』です。
一方、今回解説した問題要求「課題」は、『将来への助言』です。
企業の社長が、わざわざ中小企業診断士に依頼してアドバイスを求めたいのは、『過去の分析』でしょうか?それとも『将来への助言』でしょうか?
もちろん、『将来への助言』です。
『過去』を分析し、その経緯を踏まえて、『将来』の課題について、中小企業診断士がアドバイス(助言)をする
そのため、『将来』型の問題要求に対応する際は、『過去』型の問題の解答内容を踏まえて解答する必要がある、ということです。
大変重要なことなので繰り返します。
『将来』型の問題要求に対応する際は、『過去』型の問題の「解答内容の流れ」を踏襲する必要がある
例えば、『過去』における成功体験が存在する場合、「そのモデルをそのまま真似して成功を再現」させるよう助言しましょう。
逆に、『過去』において失敗した経験があれば、「二度と同じ過ちを繰り返さない」ように助言する必要がありますね。
『過去』型の問題への「解答の流れ」を踏まえて、『将来』型の問題に取り掛かろう!
これを意識するだけ、『将来』型の解答の方向性はかなり絞り込めます
本日は以上です。
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