本日ご紹介するのはコチラの書籍です!
先に結果だけお伝えすると…大変良かった!笑
✅筆者情報(こーちゃん)
- 会計や財務等の実務経験ゼロ
- 簿記の資格は無し
- 中小企業診断士試験で財務会計を学んだだけ
- 試験対策知識しか保有しておらず、「お金の流れ」は全く分かっていない
Q:どんな本か?
難しい会計理論の話じゃない。
会計の地図
簿記を勉強しろなんて言わない。
用語を覚えろとも言わない。
「お金の流れ」を通して、目の前の仕事と、その先にある社会に、どう向き合うかを考える本です。
こちらは表紙の裏に書かれていることをそのまま書いたものです。
本書を端的に言い表すなら、まさに“コレ”です。
皆さんはコレを読んで、どんなことをイメージしますか??
私の場合は、
「後半部分は抽象的でよくイメージできないけど、とりあえず、お金の流れをわかりやすく解説してくれてるんだろうな~」
くらいにしか思っていませんでした!(お恥ずかしい…)
しかし、こちらの書籍を読み切った後に、再度これを読めば、また違った感想を抱くと思います。
- 難しい会計理論は一切ナシ
- 初学者でも読破できる会計の本
- 血液のように循環するお金の流れがよくわかる
- それだけに留まらず、自身の仕事、そしてその先にある社会に対する認識が変わる
そんな一冊です!
Q:なぜこの本を選んだのか?
A1:土台固め
「土台となる基礎部分を徹底的に鍛えたかった」というのが一つの理由です。
基礎が不安定であれば、その上に何を積み上げようと、すぐに倒れてしまうのと同じです。
そもそも、不安定な基礎であれば積み上げることすらできませんよね。
まさに、私はそのような状態でした。
社会人になり、会計の本にも何冊か目を通しました。
中小企業診断士試験でも「財務会計」という科目があるため、勉強は一応しました。
しかし、私の中でそれらの知識は完全に独立していて、繋がりはなく、すべてがバラバラの状態でした。
つまり、私が学習したのは「枝葉」の個別論点ばかりで、本質となる「幹」の部分が抜け落ちていたのです。
だから、「土台をイチから鍛えたい」、「本質の部分を学びたい」という思いが強く、『一つの図法でお金の流れがわかる』というキャッチコピーが刺さったのです。
A2:「地図」という良い響き
もう一つの購入理由は、「地図」という言葉にも惹かれたからです。
なぜなら、私は何を学ぶにしても、「全体像」を先に知らないと個別論点が頭に入ってこない性格だからです。(よくそれで中小企業診断士試験を合格できたもんだ。。。)
今どこを勉強しているのか、全体を俯瞰するとそれはどこに位置づけられているのか、皆さんも気になりませんか?
多くの書籍などでも「全体像」を先に見せたりしますよね?
それと同じです。
だから、「地図」という全体を俯瞰した言葉を用いた本書が猛烈に気になったのです。
「土台を固めるのに最適そうだな」、地図という言葉から「全体を俯瞰した学習ができそうだな」、「繋がりがわかりそうだな」そのような思いから本書を購入しました。
Q:心に響いた箇所はどこか?
A:冒頭の「お金の流れ」が秀逸
先ずは、なんといっても28ページからの「お金の流れ」が秀逸です。
それは何故か?
“めちゃくちゃわかりやすいから”です!(ズバリ)
いきなり細かい部分の説明をされても頭に入るはずがないんです!
まずは全体の「地図(全体の概要)」を手っ取り早く掴むことが大事です!
そして、それが非常にわかりやすいんです!
本書のポイントとして外すことはできません。
財務諸表を本当の意味で理解するためにはこの「お金の流れ」の理解は必要不可欠です。
貸借対照表を眺めていても、絶対にお金の流れはわかるようにはなりません!
各項目が何を意味するかについて理解したとしても、それでもお金の流れまではわかりません!
プラモデルを組み立てる際に、それがどこのパーツかわかっても「どのようにどのような順番で組み立てるのか」がわからないと組み立てられませんよね。それと同じです。
投資してもらったお金、借りたお金がどこに入って、どのような流れで商品となって、売上が計上され、利益となっていくかという「お金の流れ」がわからないと、会計はわかるようにはなりません。
だから、本書の冒頭に記載されたこの「お金の流れ」は必読です。
会計を学ぶ上で絶対に押さえておくべき「お金の流れ」がこれでもかというくらいわかりやすく解説されているのです!オススメしないわけにはいきませんよね!
Q:何を感じたか?
A1:ほんの少しの会計知識があるだけで本書の魅力は3倍増し!
初学者でも問題なく読めますが、少しでも学習した方のほうがより多くの学びや気づきを得られます。
何故なら、本書は個別知識の理解を深めよりも、「全体のつながり」や「お金の流れ」の理解に重点を置いているからです。
そのため、あらかじめ最低限の個別知識を仕入れた上で読んだ方が、「なるぼど!」という納得感は高いです!
「少し勉強したが、それらがどのようにつながっているのかがわからない」というモヤモヤを抱えた人の方がスッキリするということです!(→私がまさにそうでした笑)
念の為繰り返しますが、初学者でも全く問題なく読み切れます!
ただし、ほん~っの少しでも会計をかじっているほうが「より」本書の価値を理解できると思います!
A2:PBRに対する認識が180度変わる
私は社会人になり始めたころから株式投資を行っています。
そのため、様々な株式投資に関する書籍を読んできました。
それらでは「PBRが1未満であれば割安」といったものばかりでした。
事実、私も「確かにそうだな」と思って疑っていませんでした。
しかし、コチラの書籍では次のように解説されています。
本書で強調したいのは、PBRは会社を長期、短期両面から測れる総合的かつ本質的な指標であり、特にのれんをつくりだす力」を表していると言える、という見方だ。
会社がのれんを増やす努力をして、それが社会から評価された結果がPBRに現れる
いかがでしょうか?衝撃的じゃないですか??
少なくとも私はかなりの衝撃を受けました!
PBRは万能な指標ではないとしつつも、PBRについてとても詳しく、そしてとてもアツく解説されています!
私の中でPBRという指標に対する見方が本当に180度変わりました!
A3:いい意味で裏切られる
この裏切りは大歓迎ですね
上述したとおり、私が本書に期待したことは「会計の全体像」や「お金の流れ」の把握です。
本書を読めば、それらを理解することはもちろんできます!
しかし、それだけではないんです!
「わかりやすさ重視で内容が薄い書籍」とは一線を画します!
具体的には、例えば「のれん」です。
のれんについては、なんとなくですが知っていたつもりです。
でも、それが何を意味するのかについては全くわかっていませんでした。
私の中では定義の意味以上でも以下でもありませんでした。
それが本書では
のれんにはみんなの気持ちが乗る。お客さんが会社を応援したくなったり、「すてきな商品やすばらしい体験を提供してくれるであろう会社だ」と思う人々の期待が詰まった会計用語だ。
と解説されています。
どうですか?
めちゃくちゃ感動しませんか??
定義だけネットやテキストで見たとしてもそれがいいものなのか、悪いものなのか、なぜそうのかはさっぱりわかりませんでしたが、「つまり、のれんとはこういうものだ!」といった解説があれば、「なるほど!のれんってそういうことか!」と納得できますよね!
私が知りたかったのはまさにコレです。
定義を超えた、このような「意味合い」の部分です!
これによりグッとイメージしやすくなり、理解度がめちゃくちゃ高まりますよね!
「のれん」はあくまでも一例ですが、このような解説がふんだんに盛り込まれています!
「初学者向けのビジュアル重視の薄っぺらい本」では決してありません!
「初学者でも読めるくらいわかりやすく解説されたとても深い本」です!
最後に
- 初学者でも全く問題なく読み切れる会計の本
- お金の流れがわかり、断片的な知識を繋げて理解することができる
- 簿記等の勉強をしているものの、全体のつながりがわからないような、学習段階初期の初期を脱出したばかりのような方にベストな一冊!
会計学習に関する初期の補助教材としてはこちらもオススメです。
また、分野は変わりますが、ビジネスマンにとっての必修科目である「マーケティング」のはじめの一歩についてはこちらをご覧ください。
以上です。
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