本日は久しぶりに中小企業診断士2次試験対策に関する記事です。
2次試験における『必須』教材である「ふぞろい」の使い方について紹介します。
ふぞろいは良いの??買うべき??
ふぞろいの使い方がわからない…
ふぞろい採点はやるべき??
今回の記事は、上記のような2次試験対策をある程度行っているものの、未だに「掴み切れていない」方に多いお悩みにお答えします。
コチラの記事を読むことで上記の悩みが消え、具体の行動が変わります!
何故なら、私こそが2次試験という名の深い森に迷い込み、結果4年間も彷徨い続けたものの、そこから「ふぞろい」を使い倒すことで、深い闇の中から独力で抜け出したという実体験があるからです。
それは、歩いていたら「たまたま」迷路から脱出できたというような偶然の産物は決してありません。
「これをやれば合格できる」という確信に近い気づきを得て、そして、それを愚直に実践したことによる成果であると自負しています。
それでは説明に入ります!
Q:ふぞろいは良いの??買うべき??
A:良いです!絶対に買うべき!(断言します)
「ふぞろい」自体を知らない方はおそらくいないと思うので、そこの説明は割愛します。
コチラをまだ買っていない人は今すぐに御購入することをお勧めします。それがこの問いに対する回答です。
本書が唯一の「トレーニング機材」なので、これがないと2次試験対策はじまりません。具体の使用方法は後述します。
Q:ふぞろいの使い方がわからない…
A:次のように使いましょう!
具体的手順
- 先ずは過去問を解く(本番を想定して80分でしっかりと解答の記述までを行いましょう!)
- 自分の解答と、ふぞろい解答を見比べ、自分の答案の良かった点、悪かった点を洗い出す
- ふぞろいの合格答案、A答案と与件文を行ったり来たりしながら、「与件文の「どこ」を「どのように」読めば(解釈すれば)、この解答を書けるか」をひたすら考える
- 表現や言い回しをパクる
各手順の解説
手順1について
先ずは過去問を解く(本番を想定して80分でしっかりと解答の記述までを行いましょう!)
「ふぞろい」の使い方ではありませんが、ふぞろいに限らず、過去問を解かないことにははじまりませんので、まずは過去問を解きましょう!
その際のポイントは本番を想定し、本番と同じ「80分」で、本番と同じように「最後までしっかりと解答を記述する」、ここまで行うことです。
本番と同じように80分の時間制限を設け、本番と同じように最後まで書き切ろう!
なぜここが大切かについてはこちらで詳しく解説しておりますのでご覧ください。
(コチラの無料部分に記載しておりますのでご安心ください)
もちろんキツイです。80分で解くのは脳がめちゃくちゃ疲労するので正直大変です。でもだからといってそこから逃げる選択肢はありません。これをやらない限り、合格は一生訪れないと思います。
PDCAサイクルで例えるなら、ここはPDCAサイクルの「D」に該当します。ふぞろいを使用した「振り返り」、つまり、PDCAサイクルの「C」を行うためには、先ず「D」を行わないと始まりません。
筋トレだって同じです。計画を立てたら実際にダンベルを持って筋トレです。きついですが、これをやらないと当然筋肥大は起こりません。同じです。
試験当日が本番ではありませんからね。試験当日はあくまでもその時点における実力を披露する場にすぎません。本番はすでに始まっています。
手順2について
自分の解答と、ふぞろい解答を見比べ、自分の答案の良かった点、悪かった点を洗い出す
ここからようやく「ふぞろい」の出番です。
手順2の目的は『他者答案と比較することで、自分の現在地を把握すること』です。
先ずは、ふぞろいに記載されている合格答案からC答案までをご覧になってください。
合格答案(あるいはA答案)とC答案では内容の質がまるで違うことに気が付くと思います。内容の濃さが全然違います。
「ふむふむ、合格答案はこのくらいのクオリティなんだな」
ということをここでしっかりと掴んでください。
解答の「濃さ」の観点から、一つの目安をお知らせします。
(100字制限の場合)約30字×論点3つ
これを意識してみてください。
論点が2つだけだと、一つ一つの論点が若干冗長的になりがちです。また、論点が少ないと仮にその論点が的外れな場合、大きな失点につながります。
ローリスク解答にするためにも論点は3つはほしいところです。
しかし、だからといって、散弾銃のように論点が多すぎるのも問題アリです。一つ一つの論点に対する記述内容が薄くなってしまうためです。
以上より、100字制限の場合は『論点3つ』がベストなバランスといえるでしょう。
次は、いよいよ自身の解答をふぞろい解答との比較です。
- 自分の解答はどのレベルに近いかを見比べましょう(誰でも最初はC答案レベルです。私はそれ以下だったと思います。。。)
- 合格答案(あるいはA答案)と見比べて、盛り込めていた論点、抜けていた論点を洗い出しましょう
ここでしっかりと自身の現在地を把握してください。
「下手くその上級者への道のりは、己が下手さを知りて一歩目」(安西先生(スラムダンク))
現実逃避してはいけません。現実をしっかりと受け止めましょう。そして焦りましょう!
この「焦り」が生物としての生存本能を刺激し、強烈な集中力を引き出します。
手順3について
ふぞろいの合格答案、A答案と与件文を行ったり来たりしながら、「与件文の「どこ」を「どのように」読めば(解釈すれば)、この解答を書けるか」をひたすら考える
この手順がめちゃくちゃ大事です!
重要なので繰り返します。
この手順がめちゃくちゃ大事です!(2回目)
手順3の目的は『合格者の思考回路をトレースすること』です。
受験生は皆同じ与件文を見ているはずです。それなのにこれだけ解答内容がバラつくのは人によって「読解力」が異なるからです。
つまり、同じ文章を読んでいても、それに対して何を思うかは人によって異なるということです。
なので、「合格者は与件文をどのように読んで、どのように解釈してこの答案を作成したのか」を考える訓練が必要になるのです。必死に合格者の思考回路をトレースしましょう!
ここでのポイントは解答の根拠は必ず「与件文」に求めるということです。(これを巷では「与件ファースト」といいます)
間違っても勝手に頭の中にある知識を引っ張り出さないでください。
「この与件文の記述をこう解釈すればいいのか~」
「この与件文は、この設問の解答根拠に使えという、出題者からのヒントだったか~」
「改めて与件文を読み返すと、いろんなところにわざわざヒントを書いてくれてるな~」
「なるほどね~、この解答を作った人は、与件文のこの部分をこう解釈したわけね!」
このように思えればOKです。
このトレーニングを繰り返すうちに、次第にこのようになります↓↓
「いやいやいや、そんなこと与件文に一言も書いてないから!」
「ここに出題者がわざわざこれを書いてるんだから、結論はここに繋げなきゃダメだろ!」
「これは完全に一般知識を引っ張ってきたな!ダメだよそれは~」
こうなればもう合格レベルに達していると言えるでしょう。
この手順3は自分が納得するまでやりましょう!中途半端な理解でやめないでください!中途半端にやめた場合、これまでせっかく行ってきた手順1,2は全て水の泡です。
手順4について
表現や言い回しをパクる
実はここも「ふぞろい」の魅力です。
たくさんの答案が掲載されているため、そこから自分が参考となると感じた表現や言い回しをどんどん吸収しましょう!
「結論から書く文の流れがわかりやすいな~」
「この文の締め方はめちゃくちゃ巧みだな~」
「文と文の接続うまいな~」
「この時短表現すご!」
などなど、どんどんパクっちゃいましょう!
これは実際に自分で解答を作成し、「うまく書けない」という悩みがあるからこそ、他人の表現の上手さに気が付くことができるのです。この繰り返しで記述力はぐんぐん高まります。
Q:ふぞろい採点はやるべき?
A:不要
私は一度も行ったことがありません。
ただ当時は、明確に否定する理由があってやらなかったというよりも、やる必要性を全く感じなかったのでやらなかった、という感じです。
繰り返しますが、大切なのは与件文を「読み解く」力です。
そのため、必至に手順3を繰り返し行い、与件文の微妙なニュアンスを掴み取る力、出題者の意図を把握する力、出題者からのわざわざヒントを見逃さずにモレなくキャッチする力を高めましょう。合格者の思考回路をトレースすることに全神経を使いましょう!この作業は脳を酷使します。だからこそ『効く』のです。この高い負荷がいいのです。これが「読む」ということです。
ふぞろい採点で高得点を取ろうとすればするほど、与件ファーストから遠ざかり、キーワードの暗記に走ってしまうおそれもあるため、やはりふぞろい採点はお勧めしません。
やるメリットがないだけではなく、むしろマイナスに働く恐れがあることをわざわざやるよりも、愚直に手順3を繰り返しましょう!
最後に
先ほどもサラッと登場しましたが、私の2次試験対策の完全版を最後に御紹介します。2次試験対策の”本質”を余すことなく記しました。
「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ・・・ 探してみろ。この世のすべてをそこに置いてきた」(ワンピース:ゴールド・ロジャーのセリフより)
まさに私の気持ちを代弁してくれています。
しかし、探す必要はありません。ここにあります↓↓(笑)
私の体験談をつらつらと書いたレベルではありません。何が効果的だったか、何が不要だったか、を改めて振り返り、分析し、合格に必要となる要素のみを抽出し、まとめた代物です。
皆さんの貴重な人生の時間を有意義に使うためにも次で決着をつけましょう!
しくじり先生より
コメント